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4)葉の先端近くまで降り、そこから先は何も無いことを前足で確かめると頭を上に向きを変え、ついに葉の裏側で止まる。(5:50)

涼しい風が吹いてくるが、この頼りないアジサイの葉は時々大きく揺れて心配になる。
セミは6本ある足を一本ずつ浮かせて、鉤爪が葉の裏面の突起に確実に引っかかっているかを確認するような動きをする。

完全に静止してから羽化が始まるまでは何の変化もなく退屈なのでシャワーを浴び、缶チューハイを始める。(6:07)

5)何となく体が太ったような感じがしたら、羽化はもう始まっていた。
背中のジッパーを下ろしたように、カラはタテに大きく割れている。

6)柔らかそうな体は猫背のポーズになり膨らみ始めた。
このカラのどこにこんな大きな体が入っていたのかと思うくらいにボリュームたっぷりで驚ろく。(6:25)
周囲はだんだん暗くなり、カメラのISO感度もオートから400、更に800へと上げていく。
風は依然止まらず葉は時々ユラユラ・・・。

7)そしてついに頭部がすっかり抜けたところ。(6:30)
すでに前足や触覚も見える。
透き通った淡い緑がかった体に比べると、複眼の黒さが印象的だ。
それにしても、羽化開始前の胸部幅の大きな差(4)と(7)は驚異的だ。