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秋分の日は彼岸の中日で前後3日間を秋彼岸といい
「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として
国民の祝日になっている。


海の魚たちにとって、秋は「天高く魚肥ゆる季節」で
冬に向け体に栄養分を貯め、越冬の準備を開始する頃。

ほとんど例外なく魚は1年で最も美味しくなる時期だが
弱肉強食の世界、狙われる魚は色々な相手から狙われる。

エサとして狙われるサバやイワシなどの小魚の背の色は
空から見降ろした時の青や緑系色で、腹側は空を下から
見上げた時に目立たない明るく眩しい銀白色だ。

これはほとんどの青魚と呼ばれる魚に言えることで
自分よりも上あるいは下にいる外敵から身を守るための
カムフラージュだ。

今回の絵、鯖の背の迷彩模様などまさにその典型で
軍事に関わる戦車や装甲車、軍服などはどれも
この背中の模様を真似たとしか思えないほど似ている。

空中戦をやるために作られたかつての日本の戦闘機は
この理屈にかなった色に塗装されていた。

例えばゼロ戦は上面を迷彩色、下面は白銀色を採用して
発見されにくいように着色された空の小魚である。
魚が身近にいた国の自然な着想とも言える。

サバやイワシは生まれつき迷彩服を着ていて
毎日喰うか喰われるかの戦いの中にいる。