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穀雨 :春の雨に農作物がうるおうという意味。
この時期に農作物の種をまくと
春のやわらかな雨に恵まれて
よく成長するといわれている。


桃の節句(3月3日)から端午の節句(5月5日)
の時期には和菓子の桜餅、蓬餅(草餅)、柏餅など
この時期のたっぷりと春を練り込んだ餅たちが
店頭に目立つようになる。

中でも特に緑色が鮮やかで、餅に葉を練り込んだ
滋養がありそうな蓬餅に注目してみた。

蓬餅(よもぎもち)は和菓子草餅の一種で
上新粉あるいは上新粉と白玉粉を混ぜたものに
水と砂糖を加えこねて生地とし、蒸して餅にする。

この餅に灰汁抜きをしたヨモギを加えてつき
一個分の大きさに分けてから、丸めていく。
小豆の粒あん、またはこしあんを包むことが多い。

蓬(よもぎ)には、なんとほうれん草の10倍もの
食物繊維が含まれていて便秘の解消が期待でき
腸の中の老廃物をも排出する効果がある。

加えて濃い緑色の色素クロロフィルは染色体異常を
防ぐことでガンの予防にも効果が認められている。

さらにクロロフィルには、血中に増えると厄介な
悪玉コレステロールを下げる働きがあるという。

中国では古くから蓬には毒気、邪気を払う力があり
蓬を食べると、寿命が延びるとまで言われてきた。

漢方では万能と言われるほど、薬効の多い野草で
上記の他にも、精油成分を豊富に含んでいるので
すり傷、切り傷の止血や殺菌・抗菌効果がある。
なんと、気管支炎などに起因する咳を和らげたり
イボの治療にも効果が認められているそうだ。

和菓子コーナーに行って桜餅、蓬餅、柏餅・・・
どれも魅了的だけど、どれを選ぶか迷ったら?
上の話を一瞬思い出して、冷静に選んで欲しい。