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5月としてはあまり前例のない
気温の高い日々が一応治まって
そろそろ日本列島の南の方から
梅雨入り間近の予報がチラホラ。

紫陽花の花も咲き始めてあちこちで
薄紫の色が目立つようになってきた。

我が家の紫陽花は例年並だが
一方、葡萄の方は害虫にやられて
かなりみすぼらしくなってきた。
新芽も葉も少なくなり寂しい限り。

去年はカマキリがたくさん孵化し
葡萄棚に赤ん坊の姿が見られたが
今年はまだその姿を見ていない。

この時期に活動する親のカマキリが
草地や木の上で時々見られるが、
体の両脇に目立つ白い点があるのが
ハラビロカマキリという種類だ。

完全な肉食で、蜂なども両手で把み
構わず頭から丸かじりしたりする
身近な昆虫の中でも極め付けの
悪食、ワイルド派だ。

この鎌形の手を持つ生き物はどれも
肉食系で、一瞬あっと驚くような
狩りをするものが多い。

例えば水生昆虫のタガメや水カマキリ
ヤンマ類が親になる直前の姿のヤゴ、
エビの仲間のシャコなど。

これらの生物が餌を食べるシーンは
一見、ショッキングなものも多いが
彼らにしてみればただ生きるために
普通に狩りをし、食べているだけ。

ヒトよりもはるかに長い年月に渡り
種を維持し続け、地球に君臨し続ける
選ばれた『種』の日常の行為だ。