BlogPic
BlogPic
一年で一番暑い頃であるが、秋が始まる日である。
一番暑いと言うことはあとは徐々に涼しくなるということか。
この日以降に出すのは残暑見舞いとなる。

ホオズキは淡い黄色の花を6月から7月頃に咲かせる。
開花時期に合わせて日本各地で「ほおずき市」が開催される。
7月初旬に開かれる浅草寺のものは江戸時代から続いていて
有名だが、花の咲いた後に六角状の萼(がく)の部分が発達して
果実を包み袋状になり、熟すとオレンジ色になる。

さらにその袋状のガクが朽ちて葉脈のような筋部分だけが
網目のように綺麗に残り、中に真っ赤なホオズキの実が
現れることがある。


今回は極シンプルな鉛筆スケッチを元にグラフィックツール
で加工をして、そんな珍しいホオズキを絵にして見た。
背景は用意しておいたペイント系画像をコピー&ペーストで
使用し、ホオズキの赤に対比して暗緑色にしてみた。

赤い実の中にはたくさんの種が入っているが、周囲の皮を
破らないように全てを取り出すのには特別の技術が要る。
そうしていくつも失敗を重ねながら苦闘の末やっとの事で
できた『ホオズキ』を鳴らすのがその先の難関で、かつて
日本の子供なら誰でも知っていた遊びです。

ホオズキは鳴らしてもオナラのような音しか出ないのに
そこまでの作業の難しさからか、滅多に鳴らせる人には
出会えません。
今の時代にホオズキを作り、鳴らせる人がいたとすれば
無形文化財の候補に挙げてもいい?くらいに思えるほど
道のりは遠く果てしない遊びです。