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南京黄櫨の名前のとおり中国の中南部を原産地とし
種子から蝋を採取するために江戸時代、長崎から
日本へ入ったものが広まって街路樹や公園に使われる
ようになった。

「ハゼ」とはいうもののウルシ科のハゼノキとは別物
であり、樹液に触れてもかぶれることはない。

日本ではハゼノキから蝋を採取していたが、中国では
気候の関係から生育できず本種を利用していたらしい。

「ハゼと同じように蝋が採取できる中国の木」という
意味合いでナンキンハゼという名前がついたとされる。

新緑、紅葉(photo:1&2)、そして寂しい冬の街路を彩る
風変わりな果実(photo:3)など、年間を通じて観賞
価値が高い。

また、どんな土壌でも育ち、種子から容易に発芽する
繁殖力の強さから、さかんに植栽されたが、近年では
迷惑視されつつある。