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16)周囲はますます暗くなってきたので簡単な照明を点け、カメラの ISO感度を1600から3200にまで上げた。
羽は胴体の丸みに合わせてカーブを描くように曲がり、こげ茶の色がほんのりと着き始めた。(7:30)

17)その後は徐々に色が濃くなっていくだけで、形の変化はない。
ほぼ完全な普通のアブラゼミが目出度く誕生した。

18)最後は変化がゆっくりであることと、もう答えが解ってしまった?ことで興味が薄れたようで、この辺りになると時間の記録がない。

19)翌朝、ベランダのどこかに誕生したアブラゼミがいないか探したがすでに旅立ったあとで、文字通り「もぬけのから」だけが残った。

庭のアンズの木にはすでに住み着いていた先輩のアブラゼミが何匹かいたので、もう誰が誰だかわからない。
           (完)