BlogPic
この日から節分までの期間が「寒」で
小寒と大寒を合わせたおよそ1か月を
「寒の内」、寒さはこれからが本番となる。

この時期脂が乗って、煮魚など檄旨の魚に
キンメダイがいる。
漢字で書くと「金目鯛」で、他にも数ある
鯛の名前が付けられた偽「鯛」の一つで
本当の鯛の仲間ではない。

水深400mという、光がほとんど届かない
想像もできない位の深海に住んでいるため
真っ暗な中で餌を見つけられるように
目が大きく進化した。

釣れたばかりのキンメダイは体の大部分が
白銀色をしているが、船上で絶命すると
徐々に色が朱に変わり始める。

スーパーの採りたて魚介類系チラシ写真に
全身が鮮やかなオレンジ系朱色の金目鯛が
写っているが実は鮮度はよくわからない。

間違いないのは、スーパーや魚屋さんの
店頭で目にするキンメダイは例外なく全て
全身朱色に近い魚であるということ。

それでは、この絵は何の意味があるのか?
と問い詰められそうだ。
でも全身朱色の金目鯛が泳いでいては
嘘を描いたことになってしまう。

死後体色が激変する魚は多く、それこそ
いつも魚を絵にする時の悩みの種だ。