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[移りゆく季節と『二十四節気』] / 09月21日 21:56
ヌルデ(白膠木)はヌルデ属の高木。 葉は奇数枚の小葉が付き、小枝の軸にも平行して 薄い葉のような翼と言われる羽状のものが付く。 小葉は長楕円形で、周辺部には鋸状のギザギザが あるがこれがヌルデの特徴で、近い種類のウルシ やヤマウルシなどカブレのひどい危険な種類とは 簡単に区別できる。 しかしウルシほどではないにしても、このヌレデで まれにかぶれる人もいるようだ。 秋に里山に行ったり山に入ると、やたらに存在を 主張する赤く色づく木々が目立つ。 ショッキングな赤はヌレデやウルシの仲間に多いが やはり目立つナナカマド(七竃)はヌルデと同様に 小葉は鋸状だが葉は細長いので区別は付け易い。 これらヌルデの仲間は美味そうな赤い実をつけるが 鳥達が食べているからといって、人間が食べるのは 止めた方がいい。 加工して食用にできるものもあるが、時期により 有害だったり猛毒になるものもあり、キノコなど と同様に要注意である。 長生きしたければ、最初はちゃんとした指導者の 元でしっかりした知識を! コメント追加 [移りゆく季節と『二十四節気』] / 09月06日 23:53
「白露」は秋も本番となる、台風が心配な時期 と言われている通り、ちょうど台風10号が九州 を通過していて、近くの方々は要注意です! ところで今回はアワビの話。 アワビの漢字は色々(鮑、鰒、蚫)ありさすがに 昔から高級品で、人気だったことがうかがえる。 英語ではabalone。ちなみにメキシコアワビも アバロンと呼ばれて、内側の七色に輝く美しさが 他では出せないことから、工芸品のパーツに多く 使われている。(Photo 上 ) かつて小田原に住んでいた頃、少し西に位置する 岩礁帯の海によく遊びに行った。 スキンダイビングといえばちょっと格好はいいが その頃は「素潜り」と言っていた頃で、今のように 漁業権云々をいう人はいなかった。道具はフィン シュノーケルなしの水中メガネのみ。 その頃の憧れの的、それはアワビだった。 素人が潜れるような5mの深さの海に、マダコは いるがアワビは簡単には見つけられない。 何個か小さなサザエを見つけるのがやっとという レベルだった。 アクアラングが普及して、海岸線沿いに根こそぎ アワビ・サザエなどが乱獲されるようなことが 頻発し、それで生計を立てていた漁師の人たちは 仕事の継続には稚貝を蒔かなければならなくなり 監視を強化するようになった。 そしていつしかこの遊びは遠のいて行った。 写真のアワビは外房産。魚の絵をプレゼントした お礼にと職漁師の方からいただいたもの。 (Photo 下 ) この姿形をはるか上の水面から見て、アワビだと 見分けられるのはもう、特殊能力そのものだ。 この殻、よく見ると多くの生物が殻に住み着いて 小宇宙を作り上げ、運命共同体となっている。 この一枚の殻の上に何匹の生き物が生存しているか を考えると、調理にかかるのは気がひけた。 ちなみにアワビは堂々と胸を張れる巻貝の一種で カタツムリにあるような二本のツノを持ち、先端 に光を感知できる眼もちゃんとある。 | |||||