米ニュージャージーで4歳の男の子が6歳の男の子をライフルで射殺!
アメリカではよくあることとは言え、やっぱり驚くわけで、さらに、そのライフルは誕生日に親にプレゼントされた「子供用ライフル」だというから、もう驚きを通り越してバカアメリカ!と怒鳴りたくもなる。当該銃器メーカーによれば「子供用ライフル」は自社だけでなく他社も製造していて、自社製品は年間6万丁ほど売れている、、、と。
ホントにさ〜、何考えてるんだよアメリカ。
近い将来、そんな国と集団的自衛権で仲良くしちゃったりして大丈夫かよ、おいっ!
と、怒り心頭ではあるのだが、よく考えると日本もその昔、武士の子供(小学生くらいの)には守り刀というのを持たせていたし、元服(12〜16歳)すればもう大小二本を差していたわけで、文化的背景としてそのことについて疑問を差し挟む人は誰もいなかっただろうと推察される。
よかったよ、その文化が現代の日本に受け継がれていなくて(笑)。
してみると、時代は違えどやはりこれは文化の違いなのだなとつくづくそう思う。

今の時代に子供用のライフルを作って売る。
もちろん玩具じゃなく実弾を発射できるホンモノである。
危ないから弾は一発しか装填できません、、、、って、その発想がすでに理解不能。
充分危ないわっ!!
一万円程度でホームセンターとかで売っているらしい。
年間6万丁って、まさか三つ四つの子供がひとりでやってきて、
「おじちゃん、ライフルふたちゅちょうだいな! ちゅばちゅば!(飴)」
そんな風にして買いに来るわけがないから、その全ては親が買い与えたものと考えていいだろう。
とすれば、アメリカと日本との文化の違いは、未来永劫相容れないものだと断言できる。
だからいい顔だけ見せて適当にあしらっておいた方がいい。
「戦争手伝ってやりたいけど、、、ざんね〜ん! 憲法九条があるから鉄砲打てないんだよ。文句は言うなよ、その憲法あんたたちが作ったんだからさ」と。
「なにぃ! ズドーン!!」
ま、そうされる危険はあるけれど。

夏はいつも‥‥。
ベッドでパンツいっちょで眠っていると、体中にゾクゾクゾクっと何かが走る。
これは虫酸(ムシズ)というやつだが、僕がこの感覚に陥るときは、たいてい本当に虫が身体を走っている。
名前も知らない黒い小さな虫。
どうやら空も飛ぶらしい。
部屋の中で、僕は日々この虫たちと闘っている。
虫たちと言ったが、実はもう数種類いる。
普通のコバエと蚊、そして、とても小さな蛾のようなやつ(やっぱり名前は知らない)。
それらが、僕の夏の部屋にはやたらといるのだ。
ちなみに、ムカデにも二度ほど刺されていて、一度目はかなり酷く左胸全体が赤く大きく腫れ上がり、救急で病院に行ったけれど、とにかく焼け火箸をずっと当て続けられているような激しい痛みで、とてもじゃないが鎮静剤では効かぬと、医者が麻酔注射を胸にブスリと。
痛みは一週間ほどで引いたが、結局、腫れそのものが引くのに一ヶ月以上かかったのだった。
この時のムカデは実は目にしていない。
熟睡中に刺され、痛みで飛び起きた時にはもうどこにもムカデの姿はなかったのだ。
だから実際問題として、果たしてムカデに刺されたのかどうかさえ、その時点では分からなかった。
それが確かにムカデだと断定したのは病院の先生である。
それでムカデの痛みを覚えて、つい先日、やっぱり寝ている間に右足の中指あたりを「チクチク!」とやられた。すぐにムカデだと分かったが、一度目に比べると全然たいしたことなく、ムヒ塗ってすませる程度だった。
刺されてから五分ほどして、ベッドの足下にうず高く積み上げてあった洗濯物の中から三センチほどの子ムカデが現れ、何喰わぬ顔(たぶん)してどこかへ去っていった。

さて、そうした虫たち。
昼間はあまり見かけないのだが、夕方以降、パソコンの画面や蛍光灯の周りに点々とそいつらが。
それもそのはず、いつも夏は玄関開けっ放しで寝る習慣で、一応合わせカーテンタイプのルーズな網戸をつけてはいるが、下の方はスカスカで、虫の出入りは自由になっている。
それプラス、部屋が不潔だからか?
その通り(笑)。
不潔っていうとちょっと語弊があるけれど、部屋の中でウサギとインコとハムスターと亀(悲しいかなこの間死んでしまったので今は空の特大のガラスケースだけだが)を飼っているので、どうやら虫たちはその餌や糞から湧くらしいのだ。
ネットで調べてみたらそれらしいことが書いてあったので、たぶんそう。
例えば、インコの餌を買って来て、密閉されたガラス容器に移して保管するのだが、ある日見てみると、そのガラス容器の中にすでに羽化した蛾もどきが数羽いたりする。
ようするに、餌を買った段階ですでにその中に幼虫がいる、ということになる。
これは防ぎようがない。
ハムスターの餌も同じく、自然食を使っているのでやはり虫が湧くらしい。
亀とウサギの餌はいわゆるカリカリ食なのでたぶん虫が湧く余地はない。
ただ、ウサギには牧草を適度にあげているので、やはりそこから虫が湧く可能性は高い。

問題は、その虫たちをどうやっつけるかということだ。
動物たちがいる以上、殺虫剤系は一切ダメ。
で、仕方ないので殺虫成分を一切含まない、瞬間冷却スプレーを用意。
それと、小さなプラスティック容器のコバエとりと、テニスラケット型の電気ショック蚊取り。
加えて、ちょっとしたランタンくらいの大きさの電気ショック殺虫灯。
これは通電部分がプラスティックの檻の奥に引っ込んでいるので、僕の帰宅と同時に部屋内野放しにしているインコが感電するという危険性はない。
それと、蠅取り紙。
台所には昔ながらのクルクル引っ張って伸ばす、天井から吊るすタイプのやつを下げ、パソコンの前にはその進化型なのか、骨だけにした傘を逆さまにしたような形状のハエ取り棒を設置。
ところが、先日インコが何を思ったか、そのハエ取り棒に直行激突!
そりゃあもう大パニック。
暴れれば暴れるほど棒に絡めとられて行くので、思い切ってエイヤッ!と。
そしたら、羽が四、五本抜けてキーキー鳴きながら部屋内空中をグルグルと飛び回り、止まり木に止まったのを見ると、明らかに鼓動が激しく、お前ハトかよ!っていうくらい胸のあたりが出たり引っ込んだり、それはおかしかったこと。
ま、それだけ羽が抜けても、その後の様子を見ているとたいしたこともないらしく、十分ほどするといつものインコに戻った。
早く鳥小屋に帰ればいいのに、興奮したせいかなかなか帰らず、結局夜中まで僕の頭やら足やら肩やらを止まり木代わりにして遊んでいる始末。
こいつを無理につかまえて鳥小屋に戻すのは無理。
だいいち捕まえられない。
最悪の場合は、居場所を確認した上で電気を消し、部屋を真っ暗にし一歩も動けなくした上でバスタオルでバッ!と捕まえるのだが、それはあくまで緊急避難の場合だけ。
だから自主的に鳥小屋に入るのを待って、入ったとたんに扉をカチッと閉めるのがいつものパターン。
一方、ウサギは僕がいようといまいと年中部屋の中で野放しだけれど、殺虫灯の高さまで届くような配置になっていないので安心。
自作の一畳分くらいあるウサギ用の小屋もあって、鉄網で塞げるようになってはいるのだが、もともとウサギはトイレの心配がない(小屋内に設置した猫用トイレで必ずする)ので、いつのころからか鉄網を外し自由気ままに暮らさせるようになっていた。
たいていは僕のベッドのすぐ脇の床で、猫と同じように横向き腹這いになって日がな一日過ごしていることが多い。
夜になると、時たまベッドの上にピョンと僕の顔の真横に飛び上がって来て驚かすが、一、二分顔や耳をグジグジ触りまくっていると、嫌がってベッドから飛び降りる。
ただウサギは何でも、本当に何でも齧るので、それがかなり問題だ。
少なくともこれまで、パソコン、テレビ、扇風機、ビデオ、DVD、それらのコードを一度は噛み切られている。そればかりか、掛け布団、敷き布団、毛布、枕、、、みんな齧られている。
コード類に関しては、その後クルクル巻くタイプのコードカバーをそれぞれにつけたので、コードカバーがところどころ齧られている程度の被害で済んでいる。
あまり気にしていないが、それでも二ヶ月程度たつと、カバーを買い替えなくてはならなくなる程度ではある。
ベッドに脱ぎ散らかしたジーパンやシャツも齧られる。
たぶん、ジーパンは五本くらいダメにされているが、今どきだからそれもファッションに見える。
ちょうどいい具合のダメージジーンズになったりして、ダメと言いつつ、それは普通に穿いている。
インコの場合もなぜかコードを突っつくのが大好きなのだが、ただウサギに比べると非力なので、僕がこれまでダメにされたコードは、マウスコード三本とイヤフォーンコード五本くらいである。
齧るといえば、ハムスターもちっとも痛くない程度に僕の指を齧ったりする。
夏以外は大き目の熱帯魚用の水槽で飼っているのだが、今は夏の別荘というか、普通の金網の鳥小屋で暮らしている。
毎日毎日夜中に起きてきて、一度は必ず「外に出たいよ」ってな顔をするのでつまんで出してやると、しばしベッドの上であちこちと冒険をする。
その道すがら僕の身体に乗って来て、腕とか指とかをチクッとする。
たぶん食べものと間違っているのだが、この小さな痛みこそが僕とハムスターのコミュニケーションの証なのであって、噛まれるとちょっと嬉しくなったりする。
その点、インコの嘴はするどくて、指を回してからかったりすると、必ずぼくの手を目がけて突撃してきてガッチリ噛むというか嘴で挟んでいく。すごく痛い。たいてい血が出る。
一方、うちのウサギはあんまり人を噛まないけれど、腕枕で無理矢理寝かせていたりすると、時たま二の腕あたりを小刻みにガシガシすることもあって、やはり身体がでかい分インコ以上に痛い。ほっといたらたぶん肉を喰いちぎられるので、そういう時はすぐに顔をギュッってつかんでやめさせることにしている。

というわけで、毎夜僕はそれぞれの動物と遊ぶのに忙しく、その間にも、そのへんを飛んでいる虫たちに向かって、シュッ! ビリビリ!とやっている。
こうしてパソコンのモニター上でコラムを書いていても、黒い点々が三つほどテキストの間をもぞもぞと動き回っている。
時折、あれ? 句読点が動いているような錯覚に陥ることもある(笑)。
その虫が止まった瞬間にプチッ!っとやって排除。
そして今もまたプチッとやろうとしたのだが、、、。
よく見ると羽ばたきを始めた。
飛ぶ準備をしているのだ。
「こいつにも意思があるのだ」
そう思ったとたん僕の手が止まる。
次の瞬間蛍光灯に向かって飛んで行った。
こういう気紛れな寛容さを示すと、まるで神になったような気分が味わえる。
なんかいやな感じの自分。



高瀬がぶん