Profile
4/2024
S M T W T F S
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
<<

QR Code
XML

6310285

iShonan BLOG! Top

© iShonan
   
<< Next
Prev >>
BlogPic
BlogPic

木工材料も今やネットの世界では大きなマーケットになりつつあり、私も自分で使う材料のほとんどをオークションで落札しています。
これもその内の一つ、シャム柿というマメ科の木で独特の縞模様が個性的。
マメ科の樹木はアカシア、ネムノキ、エンジュ、フジ類、アメリカデイゴなどいろいろ、この木何の木気になる・・・のモンキーポッドもマメ科で比較的重くて硬く密度の高い樹種が多い。
このシャム柿は上部に辺材(白い部分)が残っているので、この2トンカラーを生かして、あるものを作ることにしました。

作ろうと考えたのは顔は白く体は黒いラッコ。
以前スケッチしたラッコを引っ張りだして、加筆したり修正したり。
ただしこの中で使えそうな図柄は上下の色の区分がはっきりしているもの。
上に貼り付けたり、色を塗ったりすればともかく、3や6は制作不可能。
という訳で、選ぶ図柄はなるべくシンプルなものになる。



BlogPic
BlogPic
BlogPic
山に登ると急勾配の斜面にチョコンと根を生やし、静かに生きている小さな植物たちがいる。『こんな処でがんばってるんだ・・・』となんだか微笑ましくなる。
あの風景を日頃の生活の中に・・・という思いをデザイン。

上:こんな小さな葉がたった2枚。生きている存在がそこにあるだけで小さな癒しになる。不思議。
中:これもアイビーですが、斜面を意識した枝を選んでかっこよく。
下:上から目線で眺めると・・・こんな感じ。本体はウォールナット(クルミ系)の銘木で外周部にある白身がかった辺材が少し混じっているので、逆向きに返すと表情は一変して明るめの色になる。
ちなみに敷板は「シャム柿」という名前の豆科の銘木。

流木編もあるのですがこんなのばっかりでは飽きるので、次は少し変えようかな?



BlogPic
BlogPic
BlogPic

木材が持っている「木目・杢」の美しさは、家具や食器など機能を持たせ、緻密な細工をすると目減りしてしまいがちだが、塊としての「木」の魅力を曲面に現した一輪挿しを形にしようとした作品。ベース部分は「紫檀」、首は「黒竹」

上:同系色の明るいピンク色をしたスポルテッド・メープルの置き床にそのまま置いたもの。三角形の一辺が緩やかなアーチを描いているデザイン。
中:アジアンタムの枝を今度は2本生けて、左右のバランスを取ってみた。
下:秋の雑木林から拾ってきた椚(クヌギ)の枯れ葉なら、水挿しいらずのメンテフリー。クヌギはこの後ゆっくり枯葉色に変わっていく。

挿すものの様子に合わせて向きを換えたり、いろいろに楽しめることを意図。
首部は着脱式になっていて、試験管ごと抜き上げ、目で確認しながら水をやります。



BlogPic
BlogPic
BlogPic
一番最初に試作した3点を順番に紹介します。

この作品のポイントは着脱式の首部を抜き、ベース部分を縦置き・横置きにできること。縦横無尽というタイトルは本来の意味ではないけれど、挿すものの様子に合わせて向きを換えたり、木目の違う背面を出したりいろいろに楽しめるところから。
ベース部木材は洋材で「ダオ」という名前、ニューギニア産のマメ科の木です。

上:我が家の浴室に20年以上棲息しているアジアンタムの鉢で、一番はずれた方向に伸びていた一枝を「一枝挿し」に。
中:紅葉・落葉系のアイビーの種が野鳥のフンに混じっていたようで、覚えが無いのに家の外壁を這っていた株の一枝。上下の方向は無視して、見た目が面白い向きに挿した。
下:やや上の角度から見下ろした様子。

背景の質感や置床・花台などとの組み合わせで季節感やイベントなどをデザインできる可能性がありそう。



BlogPic
BlogPic
当初はシンプルに直方体や正四角柱などの形から始め徐々に個性的で楽しいものを
探していきました。
直に試験管が木塊から伸びているのは違和感があったため、黒竹をボトルの注ぎ口
のように立ち上げた所そのスタイルが気に入り、変化形をさらに追いかけます。

今、一輪挿しのデザインと制作は木工の中でも一番力が入っていて、そこに生けるものの姿をイメージしながら作っています。
特に興味深いのが削ってみなければわからない「杢」の出具合と見え方を想像して向きや削る面を決めること。もちろん予想とまるで違っていることも多い反面、思いもよらない美しい木目の流れに出会えることも。

小さな塊の中にはおどろくような魅力的な世界が隠れています。



BlogPic
BlogPic
一輪挿しという日本伝統の楽しみ方があります。
どこか盆栽にも通じるミニマリズムの美学があるように思います。
茶室に豪華なバラのゴテゴテ花瓶は似合わない。
楚々とした一枝に季節を感じるのが奥ゆかしく、とても豊かなことに思えます。
今Cool Japanが一大ブームになっていますが、本当の日本が理解してもらえるのはまだまだ先のことみたいです。

生けるのは陶器でもガラスでもいいのですが、これを最近始めた木工でやってみるのも面白いかも!
直接木に穴を開け水を入れると水漏れや木材の腐朽が心配なので、どうする?
水の量は少ないけど試験管が良さそうです。

そして昨年末にこんなのどうかな?とスケッチを始めました。
暇さえあればどこでも思いつくがままに、ペンを動かし形にしてみました。
スケッチは12ページにもなり、試作品をいくつか作ることに。



BlogPic
BlogPic
個展は2月15日に終了しすべての展示品を引き上げてきたのですが、会場にセッティングして緑を添えてくれた一輪挿しの植物4点が全員元気にもどってきました。
特に強いのがアイビー(上)。あまり水を必要としないため5日に一回程度の水やりでも元気。スポイトでチューとやるだけ。
この試験管は極小で5〜6ccしか水が入らない花瓶?花管?ですが、植物は贅沢を言いません。ラベンダー(下)も新しい花芽を伸ばし若葉も芽生え、環境さえ整えば適応力抜群で、新芽がグングン伸びるほどでした。
これらは昨年のクリスマスにハーブ園を持っている友達にブーケに仕立ててもらったもので、2月22日現在ほとんどが元気または成長しています。
根が出ているものも多く、3月の声を聞いたら鉢植えにしようと思っています。



BlogPic
BlogPic
BlogPic

「可笑しな魚の横顔展2」もこの週末、金・土・日を残すだけになりました。
木工作品はまだいろいろ展示していますが、一番上「ピアス」から
魚のモチーフで6種類も造りました。ピアスの金具はサージカル・ステンレスを使用。
使い心地は付けたことがないので判りません。イヤリング購入の希望をいただいたので展示会後に付け替えることになります。
中段はグッピーのペンダントヘッド。
屋久杉の杢の見せどころ的な作品。
下:黒柿を使ったペンダントヘッド。柿は本来しっとりとした象牙のような白い木肌をしているのですが、中には黒い縞模様を持つ古木があります。模様は気まぐれで、切ってスライスするまでどんな模様が出るか判らないという不思議な木。
日本人好みの大人びた渋い風合いと素材感が気に入っています。
左上の「巻貝」はフタの部分に黒蝶貝を埋め込んでいます。



BlogPic
BlogPic
BlogPic
今回はこの木工作品のコーナーを設けましたが、これが結構大変でした。いろいろと作品は作ってあったのですが、モチーフを「魚」に限定すると数が全然足りません。慌てて作り足すことあれもこれもでギリギリ間に合いました。
がその経過で意外なことを発見!
締め切りを区切って作るとその決断とスピードの早いこと。
結論!・・・時々は展示会をやったほうが、作品をプールするには早道かも。

上:木工作品コーナー
中:後ろの大きな魚(ネコザメ)は壁掛け。手前3つは「指輪の止り木」シリーズで左からマンボウ・ハリセンボン・ネコザメ。ネコザメの尾に透明の指輪が見えますか。

一番下はブローチ類。左半分が魚でシーラカンスやウツボ、クラゲも作りました。
右半分は白クマ・フクロウ・ネコなどの動物で目玉はオニキスを入れています。



BlogPic
BlogPic
「可笑しな魚の横顔展 ?」の展示をしてきました。
展示レイアウトは事前に図面にしてあるので、ほぼスムースにいったのですが
一部手直しや変更は付きもの。なんとか展示を完了しました。

場所は藤沢駅前南口のロータリーの和真メガネ3階ギャラリー。
今回は小さな木工品を自作の陳列ケース額に入れたり、台に乗せたりで一苦労。
小物はペンダントトップ・ブローチ・ピアスその他ちょこちょこと・・・。
会期は2月1日から15日(日)までの2週間です。
お出かけのついでにでも覗いてみてください。



<< Next
Prev >>
Next Post
Last Post
もどる
 
  
湘南
Log In
iSHONAN
iSHONAN BLOG
Forgot Password
Register
日本語