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「あんたらほんとに上げる気かね?」


 のんびりとお辞儀をくり返し
ていた竿が、いきなりドラグを
唸らせ海中に突っ込む。
『あっ。なんだ!』
 竿に飛びついた次の瞬間には
もう馬鹿力は消えていた。
『・・・・・・・・』
 一体今のは何だったのか?
 体はガタガタと震え興奮は治
まらない。
 仕掛けを巻き揚げると、簡単
には切れるはずのないラインが
プツンと切られていた。