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「若い頃の悩みって、対象が絞られているでしょう。会社とか、パートナーのこととか。悩んだって一点集中よ。年をとると、目にはいるものみな、悩みになっていってキリがないわ。よくもそこまで悩むネタがあるわね、って人がいるものよ。」
そうはなりたくないから気をつけているの、という、ある年上の女性が話をしてくれたのですが、なる程と思ったことが最近ありました。

(話はそれますが、マンガの例でいうと、キグチさんのようなパターンは1点集中型でしょうか。家はあるし、お金にも困らない。健康はまあいい。モンダイは彼女だと。)

話を戻し、先日、出先でカフェに入ったのですが、隣のテーブルの女性二人組は、私とそれほど年が変わらないようでした。
「せっかくのコーヒー、まずくならないかぃ?」と思うほど、彼女たちは夫や子供、家への悩みを延々と話していました。
よくもそんなに、夫の欠点が見つかるな、時間がもつなと思うほど。
片方が聞き終わるとすぐ「うちなんかさあ〜」
聞きたくなくても、この手のグチは声が大きくなりがちで、まわりにまる聞こえです。

私に「友達」が少ない理由の一つでもあるのですが、なんでグチを言う(聞く)ために、時間とお金をかけて会うのだろうと思うのです。
つまり、わざわざ時間とお金をかけて人の「悩み・グチを聞きに行かない」ので、「ただ言いたい(聞いて欲しい)」人とは縁遠くなる傾向にあります。

男性にはわかりにくいかもしれませんが、女性は「グチを言い合う(共有する)」ことが友達(身内)と思っている人がいるように思います。
そういうのは、ただの仲の良いフリ。
人の服にゲロって、アタリマエの顔して帰っていく。それは実は失礼なこと、馴れ合い以下じゃない?と思っています。

「人に言うなら、せめて“どうしたらいいか”考えながらものを言ってくれないかい?」と思う時はまだ優しいほうで、本音を言えば「私(カウンセラーでも、弁護士でも医師でもない!)に“言いたいだけ”なら、それは解決する気がないのだろうから、他の聞いてくれる人のところに行ってくれないかな。解決したいのだと言うなら、専門知識を持つプロに相談してくれないかな」と思うのです。

さて、悩みは探したら(目についたものを、ナンでも悩みにしたら)キリがない。
隣のテーブルの女性たちは、おそらく結婚前は同僚や会社への不満、悩みを話していたと思いました。
今、夫が急に悩みの種になるのではなく、常になにかネタを作って話しているんだろうなあ〜。

そういう自分も、ネタになりそうな状況に集中しないようにしなきゃ、と思った出来事でした。