昨日の記事の話、私の癒し人Sさんと語り合った。
自分がされて、嫌だったのではないか。なぜtamago3にするのか、とSさんは凹んだ私の話を聞いてくれた。
彼女はつらい思いをしたから、しない方を選択した人だ。
ここで言いたいのは、連鎖するということ。
しかし、自分もそれを次へやるのか、自分で止めにするのかは選べるということだ。

今回、こういう“恥部”を書いたのは、職場で案外フツーにありえることだし、家庭内でもあることなので、事例として表すことにした。
あえて公にすることで、次が防げる可能性があると思うから。
実は、先日ある所で今後の仕事のために、モラハラ等に関する講習を受けてきた。そこで教えてもらった話をチョットシェアしましょー。

さて、先のことを「モラルハラスメント(モラハラ)」という。
精神的DVといわれている。(犯罪でっせ)
職場でなら休職、退職、家庭なら離婚の原因にもなる。
DVやモラハラ加害者に共通しているのは、外ズラがいいところだそう。
仕事はマジメにやっていたり、愛想がよかったり。
ターゲットとする(親密な)人間の前だけに行う。つまり相手をちゃんと“意識して”選んでいる計算された行為。

また密室(職場の限られた人間の中だけ、家庭内多くは夫から妻へが社会問題化されている)で起こることなので、認知度が低く、不適切行為であるという認識が、まだ世間に浸透していない。
被害者はその自覚がなく、加害者は細かい人とか、気難しい性格で片付けられてしまう。
もちろん、第三者にもわかりにくい。

しかしモラハラは、言葉や態度で相手を追い詰める支配行為で、被害者の方々は鬱を発症し治療が必要になったり、自殺に至ったりすることもある。
加害者の前で(一緒の環境で)自分が出せないというのも、よくあるパターン。

「手足」はでないが、言葉や態度による暴力行為というわけで、自治体は被害者への支援・救援策を行っている。

さて、モラハラの一例をあげると、ターゲットとする人間の前では、相手が自分の気に入らない動きをしたら無視をする(何日も話をしない)。
相手のマイナス面をあげつらい、訂正というより矯正を強要する。
またターゲットとなる人物に、「なぜ」出来ないのか、「なせ」そういう発想になるのか、あなたは覚えが悪いとか出来ないとか、能力や思考を疑う(=否定)する言葉が出る。
常に、自分の考えが正しいという前提でコトが進む。

ダレもどこかしら、気をつけるところはあるだろうし、訂正が必要なこともそりゃある。
お互い様なんだけど、その指摘を相手が凹む(精神的ダメージを与える=痛めつける)までやるかどうか。
発病や自殺まで追い込むことから、度を越しているとみなされる。(つまり、犯罪)
この点は、自分考えややり方「が」正しいと思うから、実は自分が加害者どころか当然なのに、ナゼ? 相手が悪い(能力が低い、理解力がない等)と思うパターンが多いそう。

話しはそれるけど、仕事を例にあげると、過去に「出来る」上司や前任者は私にこう教えてくれた。
適切な指導をしようと思うなら、こういう発想になると思う。
理解のスピードや能力レベルの定着は個々違うので、相手の習熟時間を指導者側が決めるものではない。だから淡々と教えればいいし、理解出来ないなら、自分の教え方(表現、使う言葉や例え)が相手に分かりにくいのかと、自分の教え方(表現)を変えようと教えながら観察している。
Aという表現で教えて理解できたのは、たまたま今までの後任者や部下だったからかもしれない。もしかして、無理して合わせてくれていたのかもしれない。
指導した10人がAの表現でOKだったとしても、11人めのこの人は違うかもしれないのでBに変えるかと考えを巡らし、指導力を磨く努力をするのが上司・先輩の「仕事」。
自分に合わせろというのは、違う。
自分は正しいと思いたいけれど、隣のこの人だってその人の立場では正しいのだ、自分と相手は同じだよなと思いをめぐらす。
それが健康な心、人とのかかわりというもの。

冷静に考えると、本来すべき努力をしないで、相手の能力の否定や人格否定をするのは不適切だとわかる。
先にそれが出来るようになったとか、自分のほうが職位が上とか、稼いでいるといるからといって、相手に何を言ってもいいというのはおかしい。

私が陥りがちだったのは、相手を優先ばかりし自分を置いてきてしまうこと。
たいがいモラハラ加害者は口がたつ(と講師=弁護士も言っていた!)ので、うまく言いくるめられてしまい、自分がおかしい、自分が悪い、自分が出来ないと思い込んでしまうのだけど、よく考えてみたら自分の人権って、相手と同じなんだよね。
相手の言葉・考えを自分より優先して採用することはない、と最近目が覚めた。ドップリはまっていると、案外気がつかないものだ。

話しはソレまくりだけど、モラハラとか犯罪と言うと自分はやっていないと思いたいし、それどころか被害者だったと認めたくない気持ちがあるかもしれない。
しかし、けっこう、フツーにやっているんだよね。
私は職場で起こっていることは、甘いなと思う。
自分が機嫌が悪いから、どうせ仕事を称すればわからないだろうと、それがやる側の自覚のない甘えと思う。
もし、私のような、凹んでもネタにするほどタフでない人(苦笑)や、新卒のコにそういうことをやって、相手が病んでもしたら? 相手が法に詳しくて訴えられでもしたらどうする? リッパな犯罪加害者として、公に認定だ。

だから、自分がやっていなかったか見直すのはそれが理由。甘えのクセがあるなら即刻やめなければいけない。やっていなかったなら、自分はそれをしないという自覚を、強く自分に刻まないといけない。