夏の湘南でおカマに出会ってから数年、過去記事(2010/9/9)に書いたカノジョもその道を真剣に生きるひとりだった。
記事にも書いたように、他部署(店)の人たちの前や仕事中は、完全な「男」として振るまっていた。
オンナに戻る(?)のは、休憩中と彼(恋人)の前だけ。サラリーマンとしての社会活動に支障がないように、完璧に配慮していた。

カノジョがいた職場から離れて1年ほどが経った頃、カノジョが属する会社の営業マンと仕事をすることがあった。
「以前、〇〇さんと職場が一緒だったんですけど。社内でも有名なんですか?」

「会社“公認”ですよ。うちは女性が多いでしょう。スタッフと恋愛問題を起こされるのが一番困るんです。ご法度といってもいいくらいです。
カノジョ(笑)は、それがありませんからね。仕事はきっちりやり、出来る人だってことは上司から何度も「〇〇を見習え」と聞かされています。
体は男なんでタフでバリバリ仕事をこなし、女性の気持ちがわかりますから、そっちのフォローも僕らよりうまくできます。うちの会社はカノジョを離さないでしょうね。」

おカマのサラリーマンであっても、完璧に配慮したうえで仕事をし、真剣に生きるとこういう高評価に繋がるのか、ある意味「自分を活かす」とはこのことか?と、目からウロコだった。
会社に合わせた生き方というより、もはや会社がカノジョがいい、いてほしいといっている。スゴイ。

切りかえのウマイひと・2010/9/9