母が入院している時、見舞いの間をぬって去年の始めまで働いていた職場へ行った。
震災後、営業時間短縮でシフトに入る機会が減り、その会社に所属していることがあやふやになっていた。
我ながら調子が良いというか、厚顔無恥と思ったが、何とかして1円でも稼がなくてはならないから事情を説明し、1日でもいいから働かせてもらえないかとお願いをした。

たまたま店に出入りしている近くのマンションに住むYさんが、母が入院している事情を知り、店の責任者に「また働けるよう社長に話をしてあげて」と間に入り話をしてくれた。
お陰で有難いことに、空きのある日に入れてもらえることになった。
更に同僚たちは母の体を気づかってくれたり、「入ってくれてありがとう」と言ってくれたり…。
また雇ってくれた社長にも、変わらず接してくれる同僚の情に触れ、ありがたいと思う。

あれからYさんは買い物に行く途中で店に顔を出し、「お母さんはその後どう?今は大変な時期だけど、tamago3こそ体に気をつけなきゃいけないよ」と様子を見に来てくれる。出戻ってみて、皆の思いやりに多く触れている。

今、母の病院の付き添いに行く時は、職場に足を伸ばしている。
自分が客になり、ささやかだけど売上げになるように…。

一方、1月までいた職場にはあれきり1回も行っていない。
客にはいい顔をして、影では“共食い”のように嫌味や八つ当たりをする元同僚に会いたくないし、商品を買って彼女たちの“給料”(の一部)を出すことはない。
まわりの人にも買い物はすすめない。

この二つの会社、さきゆきどうなるだろうか?
こういう経験をして、今後自分なら人にどう接していこうと思うか?