今日、レジで男性客からおつりの出し方について「他の店でもこのやり方が多いんだけど、お札の上に小銭をのせられると、お客としてはもらいにくいんだよね」と言われた。
手渡しをしていたが「取りにくいから、皿に置いて」とも。
「失礼しました。申し訳ございません」と丁重に謝った。
確かに、それでは受け取りにくい人もいるだろう。
レジをやっていると、例えばサイフの使い方、財布の形(折、長サイフ、小銭専用他・・・)100人いたら100通りのやり方(くせ)があると改めて気がつく。
今の逆で、おつりを皿に置けば手渡しでないと丁寧でないと怒られたこともあるし、百貨店は皿での受け渡しなのでそれが丁寧だろうという考えも。
店側の販売ルール・正しい方法をもってどうしたかでなく、受け取り手(顧客)の考え・感じ方による。

多くの店がやっているから、店に合わせて下さい、それが正しいと主張する気はない。
ここでは、どっちが正しいかを言うつもりはないが、販売場面では正確さと複数対応時のスピード、効率を考えて多くの店が取り入れている方法だなとは思う。

さて、この話の結論からいうと、その時私は「気の毒な人だなあ」と思った。
その理由のひとつめは、行く先々で「その方法じゃ受け取りにくいんだよ」と相手(店員)を正すか、心で文句を言っていそうだから。
5千札と1万円札を使うたび。何十年も・・・。
ストレスで体内酸化してそう。

理由の二つ目は、この人は人とうまくいかない、協力を得られず離れていくだろう、と思うから。
会社でも家庭でも自分のやり方・考え方「が」正しくて、特に自分が優位な場合は人を自分のやり方に合わせてほしくて、相手を正すだろう。
ちなみに、こういうのを“支配”(の心理)という。
会社なら部下はお金をもらうためだから、普段は問題なくコトは進んでいるように見えるかもしれないけれど、心までイエスといっているかはわからない。
家庭では奥さんには奥さんの(育った・実家での)やり方があっても、それを認めはしないだろう。

まだ相手が我慢できるうちはいいけれど、永遠には無理だ。
それは、自分がもっと頑張りたい時(他の協力得て更に向上したい時)や自分が弱っている時(助けて欲しい時)。
相手は、踏ん張り時に更に要求が増えるのはわかっているから、やってられない・サヨウナラと。

・・・ナンて、その男性の物語がチラリと見えてしまった。
幸せで心にゆとりのある人は、レジで文句(提案かしら!?)言って帰らないもの。
いちいち人を正したり、イライラするのは楽しくないのにわざわざ言いたくなることが、余裕ない証拠。

それに、「本当に」つり銭を処理しにくくて困っている(生きにくい)なら、全部1000円札にしているだろうから・・。