東京・浅草で行われたふるさとフェアに行ってきた。
朝一番にはいったので、希望する県のブースはまだ並んではいなかった。ほぼ1,2番めにスタッフの人と、ゆっくり話しをすることができ、満足。

話しはそれるけど、仕事のコンサルタントの先生から常々言われているのは、自分が希望する事柄は、まず調べ・知ってみようということ。
いくつかの自治体の資料は入手済で、既に手元にある。
しかし資料の数字データや、ネットだけの情報でなく、ナマの声が一番というわけ。
仕事に住む場所、お金・・とクリアすべき事柄はあるけれど、「いつか」と思わないで出来ることは今から動くことにした。
いいなと思っていたけれど、実際に知ってみたら、行ってみたら合わないということだってある。そういうことを早く知り、切替ることは大切と思う。(恋愛といっしょ〜)

さて、会場入り口から各自治体のスタッフの方々が、次から次へとパンフレットを差し出してくる。
チラシといっしょに名産のお菓子が入っている地域、デザインがオシャレで紙質がよいチラシ、分厚い冊子を作成した地域、数枚のパンフでシンプルな地域と様々。
関東から遠いある自治体の、パンフレットと景品で重い袋を持つと「どうしても人に来て欲しい!」と切に願う気持ちがひしひしと伝わってくる。
まあ、どこも「金、かかってるなあ〜」と思った。

デザインもステキだし、見せかたとして、広告デザインやPRを学びたい学生などは、こういう明確な目的を投入しているチラシを分析することが勉強になるのでは、と思う。
イベント来て終わりでない、その先へ繋げる目的が非常に強い。

ブースにいる担当者の立場は、自治体により異なることがわかり、“初めて”の人間としては新鮮だった。
県の産業、観光振興部門の人もいれば、実際にIUターンでその地域に住んだ体験者で現在は自治体の地域振興の仕事に就く人もいる。
ある程度長い期間の情報が必要な地域の気候変化や災害情報、土地の人にしかわからない慣習などは、その県出身のスタッフと話しをするのがいい。
フェア開催地近隣から移住したスタッフをおくことも、相談者にとっては話し話が早い場合も。

私が話しを聞いたある県の担当者は、県内出身者だった。
地域振興のPRに関することでよく言われる、外からの視点、特に移住に対しどの角度からPRすると、より興味をもつ人がくらいつくか、案外気づいてらっしゃらない。
もちろん、観光地として良い場所、住む場所として魅力的な場所はあり、地域イベントもありそういう従来からのPRは今後も続けていったらいいと思う。

それに加え、郊外在住で都市部で働くという都市部空洞化の問題をもつ地域は、例えば災害対策モデル都市をつくればいいと思った。
話しを聞いた都市部は標高が低く、人の無意識の選択で標高が高い地域に家をもつだろう。
危ない所からは、人は離れる。

無意識云々はおいといても、水の災害対策を地下鉄や鉄道等の公共交通機関に施す、(東京都が条例化しようとしている)企業の備蓄や、避難用のビルの建築など、お金はかかるけれどより安全な都市を作れば、地域外、海外からの視察だってありえると思う。
今は火山活動が始まり、日本、海外でも地震や火山災害は注意しなければいけない時期になった。私はむしろ観光でお金を得ようとする従来の考えから早く切替え、それ以外で地域にお金が流れる仕組みが必要だと、震災以降思うようになった。

3月以降、東京を離れ地方に居住を移す世帯が過去より増えているという。
世田谷で住民が自ら放射能の測定をし、マンション屋上等での値が規定値を超えていたことがニュースになっていたけれど、首都圏で震災や原発、食品安全性に興味を持つ情報・知識獲得の意欲をもつ層はいる。
その人々にむけて、仕事と家を用意できる施策がうてれば、いきたい人(手を挙げる人)は潜在的にいるのではないか。
都市部には若年層から4,50代の単身者も多く、チャンスがあれば居を移すことのできる人は、いると思う。

元の拠点が首都圏であれば、関東に移動するに便利な地域は場所として有利であり、利便性をPRすればいいのに、と思った。

また、多少首都圏から離れていても、米や野菜の農産物を西の地域から、今年は購入したい人はいると思う。
スーパーに行くと、新潟、青森、福島、宮城、北海道、千葉の米が多く、正直、私は今後数年は身近に西の米が売っていていて欲しいと思っているのに、ない。
(ネットでというのも、米に関してはなかなか面倒)
例えば中部から西の農業者とのパイプが、個人的にはほしい。

ま、そんなことをチョット感じたイベントだった。
続きはまた。