またもや「湘南」とは全く関係ない話。

無宗教・無神論者の私だけど、「神様っているんだなあ・・・」って思ったのは、元広島カープ投手の故津田恒実さんの野球殿堂入り。

殿堂入りの期限と得票にラインがあるそうで、今年がその最終年、票は必要票に1票多かった。
それも、東日本大震災のあった翌年だよ。
もっと前に殿堂入りしていたら、これほど感動しただろうか。

私は野球ファンではなかったけれど、祖父や父がGファンで、シーズン中はいつもTVは野球放送だった。
広島カープは、津田さんや北別府さん、大野さんや達川さんのこと(もちろん、コージ山本監督も!)は覚えていて、赤ヘルが若干でもリードして北別府⇒津田リレーになると「広島にはかなわんなぁ(広島の勝ちかな)」という雰囲気にになっていた。
都会のカッコよくスター選手の多いGより、個人的には、広島は惹かれる選手が多かったなぁ。

さて、私が感動したのは、精一杯生きると20年近くたっても人々の記憶に残り、殿堂入りする、こういっては失礼かもしれないけれど、奇跡のようなことが起こるんだということ。
奥様や元同僚のエピソード(泣けるよ・・・)、ファンから息子さん宛てにサインボールが送られてきた話などを読むと、人に優しく思いやりをもって真摯な姿勢で生きたんだなと、みえてくる。

ファンだって好きじゃなければボールをとっておいたかな、息子さんに送ったかなと背景を考える。
別球団(福岡)に移籍した選手が、(脳腫瘍で)入院先の病院に、度々見舞うなんてことをするかな。

いくら山本監督が「ツネのために優勝しよう」といったところで気持ちが団結しかたかな、皆でお守りを忍ばせて試合をする気持ちになったかな。

プロだから当然能力(成績、実績)もあるだろう、しかし、それだけじゃなかったんだな・・・。
こんなカープファンとは関係ない私の心を、亡くなってから20年近くたって動かす、どれだけのことだろうか。

<津田恒実さん>野球殿堂入り