「湘南藤沢まちかど音楽祭」って知ってますか?

 知っている方、聞いてください。存続の危機です。なんと事業仕分けの対象になってしまったそうです。存続させるために、署名活動が開始されました。詳細はこちらです。
http://e-today.jp/machikado.html

 知らない方、ちょっと説明させてください。
 「湘南藤沢まちかど音楽祭」は、アマチュアミュージシャンに活動の場を提供し、音楽を通じてふれあいの輪を広げよう、という趣旨なんですが、藤沢市内の各商店街が協力し、藤沢市の事業として行われているものなんです。

 予選会場は藤沢市内7ヶ所の商店街。公開ライブオーディションで審査員と来場者による投票があり、そこで勝ち抜いたアーティストがその商店街の代表として藤沢市内の市民大ホールで行われる決勝に挑みます。応募資格は、アマチュアであること、年齢国籍ジャンルメンバー構成不問。“湘南藤沢”のイメージに合った、未発表のオリジナルソングで応募する、という、なかなか粋な音楽祭なんですね。
 毎年全国から150組前後のアマチュアミュージシャン達が参加しているそうで、2004年から開催されています。

 今年で7回目を迎える、はずだったこの音楽祭が、事業仕分けの対象になり、存続の危機に陥っているのです。

 この音楽祭のそもそものきっかけというのは、アマチュアで活動している、いわゆるストリートミュージシャンが、警官から注意を受けたことから始まったそうです。路上で何かするには、許可が要るので許可証を取ってから活動しなさい、と。けれど、そう簡単に路上演奏の許可など取れるわけもなく…。そこで、地元在住のミュージシャンに相談したところ、「じゃあ市役所に行って、相談してみよう」ということになったとか。

 すると、その時対応された市の職員の方と「藤沢市の商店街は、今、大型ショッピングモールに押されている、商店街の世代交代がうまくいかない、といった問題を抱えている。商店街を活性化させるために、若者の音楽と商店街が協力してなにかできないだろうか」という話になり、この事業が計画されたそうです。

 なかなかよい話ではないですか。

 第1回の概要には、こんなことが書かれています。
「アマチュアとして活動しているミュージシャンたちは、人前で演奏する機会を求めている反面、活動の場が限られています。 その一方で、殺風景とも言える街の中では、街の彩りと人々の交流が求められています。 この音楽祭では、そうした相互で求めるものを合致させ、市内各商店街の全面的なバックアップを背景に、大勢の観衆の前で演奏し伝え合うことの喜びと、音楽を通して多くの人々とのふれあいを体験する機会を生むことで、まちかどの賑わいを呼び起こすとともに、 湘南ミュージックシーンの発展と、地元で愛される湘南藤沢のイベントとして定着することを目的とします。(湘南まちかど音楽祭HP・第1回概要より)」

 第1回目は勝手がわからず、商店街、市役所職員、ミュージシャンが、汗まみれになって開催していたそうです。回を重ねるごとに参加者も増え、また、地元商店街とミュージシャンのコミュニケーションも深まり、なくてはならないイベントへと成長しています。この音楽祭に出演することを目標にしている、地元のアマチュアミュージシャンもたくさんいるそうです。

 そこで、有志が立ち上がり、この音楽祭を存続させよう!という署名活動が始まりました。事業仕分けに関しては、それぞれの立場があり、みなさん一過言お持ちでしょう。しかし、この署名はその是非を云々するのではなく、あくまで音楽祭を継続させるための活動です。

 3月18日(木)に「湘南藤沢まちかど音楽祭実行員会」の会議があり、そこで第1回目の提示をしたいと代表者は考えているそうです。ネットからでも署名は可能です。冒頭のURLをご覧ください。
湘南藤沢まちかど音楽祭のホームページはこちらです。
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~sf-fes/

 実は、私がこの音楽祭の存在を知ったのは最近のこと。レディオ湘南のパーソナリティでもあり、自身もミュージシャンとしてさまざまな活動を行っている、SWAMPSのはっとさんと知り合ったのかきっかけです。
 はっとさんは、サンパール広場で行われている湘南まちかどステージにも関わっている、地元ミュージシャン。はっとさんを通じて「地元にもイイ感じのミュージシャンがたくさんいるんだなあ」と知ることができました。ちなみにはっとさんの番組は「湘南まちかどミュージックパラダイス」です。
http://www.radioshonan.co.jp/program/machipara.html(URLはこちら)
machipara@radioshonan.co.jp(ご意見はこちら)

 私は残念ながら、実際に音楽祭自体を見たわけではありません。けれど、せっかく街と街の人とミュージシャンとをつなぐステキな音楽祭が藤沢にあるのだから、ぜひ存続してほしいと思っています。もちろん、今年はなんからかの形で参加したい(ミュージシャンとしてではありませんよ、念のため)と思っています。

 もし、少しでも興味を持っていただき、協力いただければ、と思います。
 長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。