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グルリとほぼ一周すると、全貌がはっきりした。
やはり内部は中庭そのもので、この家は一枚の外壁
が続いているだけ、内部空間である部屋はない。
中へ入ったつもりが、実は外へ出てしまうという変
な家。家のまねをした、高い塀であるとも言える。

それでも、日差しを避けることができるし、場合に
よっては、雨宿りもできる。
木製の格子越しに見る庭の景色は、確かにずっと昔
に見た懐かしい風景の感じがする。

この手のトリックは派手さはないが、メビウスの輪
クラインの壺、エッシャーのだまし絵などに通ずる
ちょっと不思議な世界を思い起こさせる。