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この木何で傷だらけ?機関銃で撃たれたように規則正しい穴の連続。
針と糸で縫い合わせたような、まるでフランケン・・・の顔。
額からは血が。誰がこんなにひどいことを?

犯人は日本で最大のシロスシ゛カミキリで、穴は産卵痕です。
強力なアコ゛というよりハサミで少し弱った木に噛み瑕をつけ、一つ穴ができると産卵し少し横に移動してまた穴を開けます。
狙われるのは栗、コナラ、クヌキ゛(写真の木)などです。

内部を喰い荒されるので木には大変な負担になり、防御反応をしますが、生木に潜り込み成長するように進化したカミキリムシを殺すことはできません。しかし木も簡単には枯れず虫と生きることになります。

木は傷口を塞ぐように樹液を分泌しますが、甘く美味しいのでこれにいろいろな虫が集まり、傷口は大きくなっていきます。カフ゛トムシやオオムラサキなどこの木に群がる昆虫はこの時期から実に多彩になり、さながら森の大食堂といった感じになります。
つまりフランケンのこの顔の瑕は森の大食堂の基礎工事というところでしょうか。

時々危険なオオスス゛メハ゛チもきているので、虫好きの君やお父さん!近付いて観察する時はよく確認してからにしましょう。