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鐘ガ岳を歩いていて、足元に黄緑色の卵型の繭を発見。
先日の強風で落ちたのだろう、ドングリの枝に付いている。
片方の先端に孔が開いていて、中にいた住人は無事に巣立っ
た後らしい。(photo:上)

絹(シルク)は蚕の繭からできるのは良く知られているが、
天蚕はあまり知られていない。
ヤママユガという蛾の幼虫でやはり繭を作るが、この繭から
取れる繊維は蚕の絹よりも上質だということだ。
手持ちのハサミで少しずつ繭を切ってみると、中から二つの
謎の物体が現れた。(photo:中)残された物体の謎解きは?

幼虫はまずモスラのようにシルクの糸を吐き続け、卵型の繭
を体の周囲に作る。
繭の中で今まで着ていたイモムシの服(左側下)を脱ぎ捨て
蛹になる。羽化の時を迎えると再度蛹の殻(左側上)を脱ぎ
捨てて蛾(photo:下 Wikipediaより)になり、外に出て
羽根を伸す。

小さな繭の中で体をよじり2度も衣装抜けをするマジシャン
のような虫、それがヤママユガの正体だった。