よくよく見ると見えてくる | ||||||
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[スケッチ途中の絵] / 04月10日 18:16
適度に古びた 防波堤のコンクリートと 水面にたゆとう 緩やかな波に映った 船の一部が 硬いものと柔らかいものの 好対照をなしている。 日は西に傾いて 光は正面やや左から 低い確度で 差してくる。 波が自由に描き出す 船の姿は 法則があるようで ないようにも見える。 海面の様子は 同じに見えても 時間や天候、風向きや風速など いろいろな条件で 毎回違う 表情になる。 [スケッチ途中の絵] / 04月08日 0:33
ロープの描写に すっかり心を奪われ そこだけが一足先に 先行してしまったので 全体のタッチはもう そのリズムを崩せない。 今回はスーパーリアリズム風の方向に 行ってみようか と思い始めた。 写真に追いつき 写真をも超えるという 一時流行った描画法だが 今はあんまり 人気のないスタイルで 描く人も少ない。 まあ名画を模写する人は 今でも世界中に いくらでもいるし たまには練習のつもりで トライしてみるのも 何か得るものが あるに違いない と考えて続けてみた。 [スケッチ途中の絵] / 04月04日 19:49
ロープはいろいろな 太さと色があり 古さやほぐれ方がそれぞれ違う。 さらに面倒なことには すべてよってあることだ。 この向きを ある程度正確に描かないと 奥行き感がうまく出ずに おかしな絵になってしまう。 このロープのような 特殊なものは逆の見方もできる。 ある程度丁寧に観察し なるべく忠実に描いてゆくと 出来上がりは それらしく見えてくるものだ。 ロ-プには握った時の あのザラザラとした触感や 重さや埃っぽさも なんとなく漂い始めてくる。 むきになって取り組めば 取り組むほど絵が凍りつき おおらかさの片鱗もない 緊張だけが画面を支配する。 [スケッチ途中の絵] / 04月03日 12:18
前回アップした 港の係船柱の現地スケッチは 帰宅後 着色手入れしたものだが 色や形が面白かったので 大きな絵にしてみようと思い立った。 サイズは F8 のクレスター水彩紙にスケッチ開始。 ここまで描いたところで 描画のプロセスを残しておき どの段階が絵として面白いか 後で見てみようと考えた。 鉄杭とロープの陰の部分を 着色し始めたところだった。 意識して着色した訳ではないが 薄っすらと雪が積もった時のような 寒々とした景色に見える? [スケッチ途中の絵] / 04月02日 18:12
港の中を歩くと 普通の場所では目にしない 漁業用の いろいろな特殊工作物を目にする。 中でも係船柱と呼ばれる 船を岸壁に 繋ぎとめておく鉄製の杭は どこの港に行っても 見られる物だ。 いろいろな形があるが 潮の影響を受けて 錆びていたり 崩れているものも多い。 船との連結には ロープが不可欠で その姿形は 千差万別である。 ある日の夕方 帰港する船を待っていた。 穏やかな港の水面に映る 船の姿が 波紋に歪められてクネクネ踊っている。 そのうち目の前に 全く動かない 錆びた鉄の杭があるのに気がついた。 その対照的な違いが面白く その場で スケッチを一枚描き 写真を撮った。 | |||||